HNT(変態)搭乗デビュー
よく遅れるミュンヘン空港
ミュンヘン空港は着陸がよく遅れます。
私が乗る時だけかもしれませんが、毎回遅れてる気がします(笑)
このときは、オランダ〜ミュンヘン〜東京のフライトで、オランダ〜ミュンヘンが2時間遅れて着陸しました。
時間に余裕があるので、おいしいドイツパンでも食べようとるんるん浮かれ気分が一転、めちゃめちゃダッシュしないといけないことになりました。
日本で予定があり、帰国便をどうしてもずらせなかったので、死に物狂いで走ってゲートにたどり着いたら、ちょうど優先搭乗が始まったところでした。
トイレでふきふき
搭乗してすぐ、近くの客室乗務員の方にトイレに行くことを告げて、とりあえず着替えと汗拭きシートを持ってトイレに入り、湿った衣服を全部脱ぎ去り、汗拭きシートで拭いた後、しばし解放感に浸っていました。
トイレで全裸になるのは初めてでしたが、けっこう爽快感がありました。
汗が引いたのと、そろそろ席に戻らないと搭乗完了でシートベルトサインが点灯しそうだったので、未着用の綺麗な服を袋から取り出し、着用しようとしました。
そのとき。
「あ、あれ?」
おかしい。
大事なものがありません。
「おかしいな」
服と服の間や、袋の中にないか焦って何度も探すも、やっぱりありません。
「お、おパンツがない…!!」
ピンチです。
そのとき、搭乗が完了したとのアナウンスが入りました。
「やばい!すぐ席に戻らないと!」
もうパンツを探している時間はありません。
唯一あるのは、今脱いだ汗だくのパンツ…。
選択肢は二つです。
- 汗だくのパンツを履く
- 思い切って履かない
これまでの人生が頭をよぎります。
生まれてこのかた、パンツを履かずに外出したことがありません。
おかあさんに、外に出るときはちゃんとパンツを履きなさいときつく教えられた気もします。
「人として、パンツはちゃんと履かないといけないものだ」
「人と猿の違いは、パンツを履いているかいないかだ」
いろいろな格言が浮かんできます。
でも、それでも…!!
「(アナウンス)
客室乗務員は諸処の確認後、定位置に着くように」
もう迷っている暇はありません。
「もう、こうするしかない…!」
教訓。飛行機に乗る時にはパンツは忘れずに
結局、汗だくのパンツをもう一度履くのがどうしても嫌で、ノーパンで人前に出ることに決めたのでした。
日本までの11時間半。
パンツを履いていない変態だということを人に悟られないよう細心の注意を払って、
さもパンツを履いているかのように振る舞うことに努めました。
努力の甲斐あって、誰にもノーパンであることを悟られずに、通報されることもなく無事目的地に着きましたが、スカートだったので、爆睡して間違って足をパッカンと開けてしまったら通報されると思うと、おちおち寝ることもできませんでした。
寝れないとなるとかなり暇で、いつもあまり見ない機内エンターテイメントの映画を見ることにして画面を操作して映画のタイトルを見ていると、見たい映画が見つかりました。
一年前に行った、イギリスの湖水地方のお話、ピーターラビット。
オープニングから、主人公のピーターラビットが元気に飛び出してきます。
彼もまた、ノーパンでした。
以上でございます。
ただのノーパン話をここまで読んでくださった方がいたら、ありがとうございました。
m(_ _)m
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