国内・海外でひったくりにあった瞬間、被害を最小限におさえる方法ープロが教える!ハワイ、ヨーロッパや外国で犯罪に巻き込まれないための防犯対策3
今回は、ひったくりにあったその瞬間、被害を最小限に抑えるためにどうしたらいいかをお話しします。
日本でもほぼ同じなので、海外に行く予定がない方も読んでいただけると幸いです。
ひったくりにあった瞬間あなたはどうしますか?
実際に想像してみてください。
あなたは、友達(交際相手、妻、夫など)と二人で旅行に来ています。
ガイドブックに載っている有名店でおいしいディナーとお酒を楽しんだ後、お店の外に出ました。
お店はメイン通りの一本裏手にあります。
今夜泊まるホテルは地下鉄の駅(バス停、トラム停留所など)の真ん前という便利なところにあり、ディナーのお店から駅までも歩いて五分ほどです。
天気も良いし、賑わっている異国の夜の街の雰囲気を感じていたいと思ったあなたは、タクシーではなく公共交通機関で帰ることにしました。
そこで、突然後ろから来たバイク二人乗りの後部座席の男に、かばんをひったくられました。
その瞬間、あなたはどうしますか?
かばんの中には以下の貴重品を入れていました。
かばんの中
・携帯電話
・お財布(クレジットカードや現金、免許証入り)
・カメラ(この旅行の思い出の写真や、旅行直前にあったのでバックアップをとる前の家族の結婚式の写真が入っている)
この場合、どういった結果が待っているのでしょう。
1 ひったくり犯がうばったかばんをとっさに持ってとり返そうとする
取り返そうとしても、取り返しに成功するのはごくごく稀です。
取り返そうとして、被害者の身に実際におこった例をお話しします。
事例1
貴重品が入ったかばんを走ってきた男性にひったくられそうになった人が、とっさにかばんをつかまえて取り返そうとしたところ、犯人にナイフで手のひらを刺され、ナイフが手のひらを貫通する重傷を負いました。
かばんは奪われ、犯人はまだ捕まっていません。
事例2
日本で、夜道を歩いていた人が、原付バイク二人乗りの人にかばんをひったくられそうになったため、とっさにかばんをつかみ抵抗しましたが、ひったくり犯は気にすることなくバイクでそのまま逃げようとしました。
被害者はかばんのひもが手首にひっかかったままバイクに引きずられてしまい、道路との摩擦で服は擦り切れ、肉がそげ、あまりの激痛に失神しました。
失神した後も引き続き引っ張られ、病院に運ばれたときには膝などの骨が見えている状態でした。
犯人は捕まりましたが、犯人はお金がないため被害の損害回復は一切されていません。
被害者は、怪我の治療のため長期間の入院をした後、事件の精神的ショックで家の外に出ることができなくなり、大学を退学し、小さい頃からの夢も諦め、働くこともできず苦しい生活をしています。
2 取り返せなかった場合、ひったくり犯を追いかける
事例1
かばんをひったくられた被害者が、ひったくり犯を追いかけて走り、交差点で横から来た車に跳ねられ大怪我をしました。
事例2
被害者がひったくり犯を追いかけていったところ、待ち受けていたひったくり犯の仲間に殴る蹴る等の暴行を受けました。
抵抗することによって被害が大きくなるので抵抗はしない
このように、ひったくりにあったときに抵抗すると、被害がより酷くなります。
ひったくりの被害にあったら、パッとかばんを離し、かばんは諦めてください。
そのために、鞄の中には取られても諦められるようなものだけを入れて、貴重品は身につけてください。
なかなか実感がある人はいませんが、とっても大事なことは、
世の中には、人を刺したり殴ったりして怪我をさせることをなんとも思わない人や、人を殺すことをなんとも思わない人がいるということです。
日本では、ひったくりは少年たちが遊ぶ金欲しさにやっていることが多いのですが、海外では生きるためにやっている人がいます。
生きるか死ぬかの生活をしている人の中には、自分が生きるためには、人を傷つけたり殺したりしても仕方がない、気にしない、もしくは小さい頃からそう教わってきた、という人もいます。
虫を殺すように、人を殺す人もいます。
自分の身を守るために、ひったくりにあったら、かばんはあっさりと諦めてください。
決して抵抗をしないでください。
もちろん、ひったくりの被害にあわずに無事に家に帰れる人がほとんどです。
でも、それでも、一定数の人が被害にあっているのも事実です。
万が一ひったくりの被害にあってしまったときのために、
貴重品の防犯対策をする
かばんは諦めてすぐに離す
たすき掛けをしていたら、バッグのひもが体に引っかからないようにひもをすぐに外す
ということが反射的にできるようにしていてください。
カバンのたすき掛けについて
犯人のひったくりの被害者選定にあたり、片肩にかけているだけのかばんよりは狙われにくいというメリットがあります。
しかし、万一狙われたときは体ごと引きずられるというデメリットもあります。
夏は薄着をしていて、肌の露出部分が多いので、ちょっと引きずられただけでも大怪我になってしまいます。
海外は危険と言いたいわけではありません
繰り返しますが、あくまでも、被害に遭わない人の方が多いです。
海外が怖いと言いたいわけではありません。
海外旅行は日本ではできない体験ができたり、日本と違う素敵なものを見ることができたりして本当に楽しいので、海外旅行に行く人が楽しい思い出をいっぱい作って帰ってきてくれるといいなと思っています。
旅行中に被害に合わない方が断然多いのですが、この記事を書いた理由は
・万一あったときのための対策をする(防犯対策1 、 防犯対策2 参照)
・被害を最小限に食い止める方法を知っておく
ということで、被害を小さくできる可能性が高まるからです。
ツアーに参加して日本人ばかりで行動していてもそこは外国です
また、旅行ツアーに参加するから一人で行動しないから大丈夫、と思っている方も、油断しないでください。
1 ひったくり犯がうばったかばんをとっさに持ってとり返そうとする の、事例1 の被害者は、ヨーロッパツアーに参加していて、40人程度の日本人グループでいたときに一人だけ狙われました。
しかも、時間帯は昼間、場所はホテルの真ん前です。
このケースの場合は、かばんをぱっと離していれば、刺されて大怪我を負い、後遺症が残ることはありませんでした。
また、個人で保険をかけていたので、かばんの中身の一部の金銭的な損失は補填されていました。
被害を最小限に止める方法を知っていてください
被害に遭うと、精神的、肉体的、経済的な損失が大きく、そして、元には戻りません。
特に、心の傷は癒えるまでに時間がかかります。
多種多様な犯罪者がいるので防犯に100パーセントはありませんが、被害を小さくする可能性を高める方法はあります。
そして、知っているからといって安心はせず、常に頭の隅で警戒していることが大事です。
もうすぐゴールデンウイークですね。
安全にご旅行を楽しんで、たくさんの思い出を作ってきてくださいね(^ ^)
あくまでも、犯罪の被害にあう人はごく僅かです!
防犯についてはたくさん書きたいことがあるので、海外で犯罪者に狙われにくい格好や行動などについても時間があれば書いていきたいと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました(^_^)
防犯シリーズの1と2もお時間があれば見てみてください。
マイラー 4コマ漫画シリーズはこちら
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